グリフォンの恋人・神官と王族とワンコの三角関係?・クレルとリーフェスト公
クレルは階段を降りて、リーフェスト公のために水差しから水をグラスに注いだ。

「お酒を飲んでいるのですね」

リーフェスト公の顔は赤く、グラスの水を一気に飲み干した。

「グリフォンの花嫁、申し訳ないが、水をもう一杯くれないか?」

クレルは急いで台所に行き、水がめから水を注いだ。

居間に戻ると、リーフェスト公がソファーでだらしなく座り、頭を下げて眠り込んでいる。

「リーフェスト公様、お水をお持ちしましたが」

クレルが声をかけると、リーフェスト公は薄目を開けて、かったるそうに

「グリフォンとベッドを共にしていたのか?」

「はぁ!?」

ガシャッ!!

クレルは赤くなって、コップを乱暴に置いたので水がはねた。

その瞬間、その手をリーフェスト公がつかんで引っ張った。

「グリフォンの花嫁だからな」

リーフェスト公は座ったまま、力を入れてクレルを抱きしめた。

クレルはとっさのことで、声が出ず、抵抗もできず・・・

いや、抵抗する気が失せたのだ。

すぐに腕の力が緩んで、リーフェスト公は眠りに落ちていたから。

クレルはなんとか腕を離すと、彼は長いまつ毛に影を落として、眠り込んでいる。

グリフォンの花嫁って・・・私の事も犬に見えているのか?

抱きしめられたのは・・・

リーフェスト公から、何かの爆弾が投げられたが、それは不発弾だった。

ある意味、ほっとしたが、モヤモヤも残る。

このモヤモヤの正体は?

複雑な気分で、クレルは首を振り、客用寝室から毛布を取ってきてかけてやった。
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