独占欲全開のモテ幼馴染が、無自覚美少女※婚約者に本気を出した結果。
◇彼女、襲われるまであと5秒
私立桃城女学院。


私立水篠学園。


隣り合わせの2つの中学。


わたし、栞音(しおりね) 柑菜(かんな)が通っているのは、もちろんのこと、私立桃城女学院。


こっちは女子校で、水篠は男子校。


わたしは、平凡な容姿に、平凡またはそれ以下の頭脳に、最悪な運動神経。


まぁ、俗に言う一般平民。


特に顔には自信がない。


みんながわたしのことをどう見ているのか、心配でしょうがない。


きっかけは、小学生のころ、クラスの男の子に、『目でかいし、顔ちっさいし、肌の色白すぎだし、柑菜って変な顔〜』と笑われたこと。


自分って変な顔なんだ、と意識するようになってしまった。


家を出てからはや1分。


わたしが立っているのは、隣の家の目の前。


ここは、大好きな幼馴染、(みぎわ) 由羅(ゆら)くんのお家。


ピンポーン


インターホンを押すと、迎えてくれたのは、由羅くんのお母さん、小夜(さよ)さん。


「柑菜ちゃん!いつもありがとうね」


「いえいえ!好きでやってるわけですし」


そうどうこう言いながら、家に上がらせてもらう。


由羅くんの部屋のドアを静かに開ける。
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