御曹司ですが、日本で恋活します


 朝の仕事を済ませた後、もう一つ行くところがあった。
 東京の大手町にある父親の会社だ。
 皇居を見下ろせるビルの十二階に入っている。
 数年前、まだ大学生だった時、千葉の母親の実家から車を借りてよく遊びに行った。
 だから、この田舎から車で行く事に全く抵抗はないし逆に楽しみだった。
 でも、以前と違うのは、父親に頼まれた仕事があるということ。
 いずれは父親の会社に入る事になるのは分かっているけれど、今は仲間と立ち上げた仕事が楽しくてしょうがない。

 そんな事を考えながら、おじさんの車で湾岸道路を飛ばしている。
 でも、日本のハイウェイはとにかく車の数が多過ぎる。
 渋滞まではないけれど、思っていた以上に到着までに時間がかかった。
 指定された駐車場に車を停めて、俺は十二階を目指す。


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