御曹司ですが、日本で恋活します


 今年の夏祭りはお天気に恵まれた。
 数日前まで続いていた酷暑は昨日の雨で完全に遠のいた。
 今日は涼しい風が吹き、本当に過ごしやすい。
 レジャーシートの上には色々なご馳走が並び始める。
 大きめのクーラーボックスの中ではビールがキンキンに冷えている。

 私はジンさんを迎えに運動公園の入り口にある大きな木の前に来た。
 小高くなっているその場所から公園の駐車場がよく見えた。
 すると、待ち合わせ時間の五分前にいつも見慣れたジンさんのワンボックスカーが駐車場に入ってくるのが見えた。
 私はポーチから手鏡を出して自分の姿をチェックする。
 お団子っぽくアップした髪型が気になって、横のおくれ毛をクルクル丸める。

「ここちゃん!」

 ジンさんは遠い場所から私を呼んでくれた。
 私は嬉しくてジンさんに大きく手を振る。

「ジンさーん、こっちです」

 ジンさんは白いTシャツにジーンズ生地のハーフパンツというラフなスタイルだった。

「ここちゃん、ヤバイよ、めっちゃ可愛い!」


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