御曹司ですが、日本で恋活します


 俺は浩太おじさんが大好きだった。
 子供の頃に日本の遊びを教えてもらったし、お祭りや海水浴にも連れていってもらった。
 俺が日本を大好きになったのは浩太おじさんの影響が大きい。
 ヤバい… 
 めっちゃ行きたくなってきた。
 でも、ウキウキ顔で行きたーーいって言うのもそれはそれで嫌だ。

「ちょっと考えてみるよ…」

 行くのが確実だけど、とりあえずそう言ってみる。

「それは必要ないわ。
 考えなくても絶対に行きたくなるの分かってるし、その時間が無駄だからもうチケットは押さえてあるの。
 二週間後の日曜日、そのつもりで準備してね」

「二週間後?」

 そう言いながら顔が微笑んでしまう。
 そんな俺を見る母親の勝ち誇った顔が目に入って、完全な敗北を認めるしかなかった。

「しょうがないな…
 浩太おじさんが心配だし、とりあえず行ってみるよ」

 俺は口角が上がるのを必死に抑えながらそう返事した。

 そして、俺は一年の期限を設けて日本へ降り立った。
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