辺境のちっちゃな捨てられ領主は敵国女帝のお気に入りのようです~転生幼児、最強の家族とスキルを持つ秘密兵器でした~
 そこは、今はリュディアと庭師他ごく限られた者しか入らないので、メディックビー達が飛び回ってもいいと許可が与えられた。
 レーケは群れから何匹か呼んで、屋上に小さな巣を作ることにしたそうだ。ここで、様々な薬を作り、必要に応じて分けてくれるという。

 そして、トーリと家臣達が引き合わされたのは、トーリが皇宮に入ってから三日後のことだった。
 朝からトーリの世話係に任命された侍女達がやってきて、ピカピカに磨き上げられる。辺境伯家で生活していた頃から、女性の前で裸になるのはどうかと思っていたのだが、五歳児なので背中が上手に洗えない。先方も気にしていないようなので、こちらも気にしないことにしている。
 いい香りのするお風呂に入ったら、次はこれまたいい香りのする粉を身体中にはたかれる。肌を清潔に保つ効能があるそうだ。
 白いレースの襟のつけられたシャツに、青い半ズボン、青い上着。これらはトーリの体形にぴったりと合っている。皇帝付きのデザイナーと針子が張りきって用意してくれた。
 袖口に施されている銀糸の刺繍の精密さなど、一日二日で完成させるのに、どれだけ残業したのかと思うと恐ろしい。

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