辺境のちっちゃな捨てられ領主は敵国女帝のお気に入りのようです~転生幼児、最強の家族とスキルを持つ秘密兵器でした~
帝国と王国の言語はほぼ同じなので、読み書きについては問題ない。計算についても、普通の貴族が使える範囲についてはクリア済み。
トーリに足りないのは、知識である。周辺諸国の歴史、経済、それからマナー。領主である以上、ある程度詩も読めねばならないし、楽器の一つやふたつ、演奏できて当然だそうだ。
「……剣術の先生は、ラウガルトさんなの?」
「私では、お嫌ですかな?」
エルヴィを助けたのがトーリということもあり、ラウガルトはトーリには丁寧に接すると決めたようだ。初対面の時の剣幕が嘘のように、にこやかにトーリに微笑みかける。
(嫌ってわけじゃないんだけどさ……)
嫌ではないが、やりにくい。これは、ラウガルトには通じているだろうか。
首を横に振り、トーリはそんな考えを追い払った。
「まだ身体ができていないので、体力作りから始めましょう。それから、素振りも少々。打ち合うのは、しっかりと基礎が身に付いてからです」
よかった。いきなり木剣を渡されて、「これで打ち合おう」とか言われたらどうしようかと一瞬思った。なんとなく、剣術の先生ならそういうことをしそうだと思って。
トーリに足りないのは、知識である。周辺諸国の歴史、経済、それからマナー。領主である以上、ある程度詩も読めねばならないし、楽器の一つやふたつ、演奏できて当然だそうだ。
「……剣術の先生は、ラウガルトさんなの?」
「私では、お嫌ですかな?」
エルヴィを助けたのがトーリということもあり、ラウガルトはトーリには丁寧に接すると決めたようだ。初対面の時の剣幕が嘘のように、にこやかにトーリに微笑みかける。
(嫌ってわけじゃないんだけどさ……)
嫌ではないが、やりにくい。これは、ラウガルトには通じているだろうか。
首を横に振り、トーリはそんな考えを追い払った。
「まだ身体ができていないので、体力作りから始めましょう。それから、素振りも少々。打ち合うのは、しっかりと基礎が身に付いてからです」
よかった。いきなり木剣を渡されて、「これで打ち合おう」とか言われたらどうしようかと一瞬思った。なんとなく、剣術の先生ならそういうことをしそうだと思って。