辺境のちっちゃな捨てられ領主は敵国女帝のお気に入りのようです~転生幼児、最強の家族とスキルを持つ秘密兵器でした~

「なぜ?」
「なぜって、陛下のお側に侍っているではないか! 王国人のくせに」
「帝国人になったけど」

 正式にトーリは帝国人となっている。さすがにうかつな家に養子に入れるわけにもいかないので、ラウガルトが後見人という形で面倒をみてくれることになった。
 帝国の爵位は持っていないので貴族ではないが、それに準じた扱いを受けている。というより生活環境が皇帝の側なので、下手な貴族よりはいい生活をしているかもしれない。

(陛下の側で、甘い汁を吸いたいんだろうな、それはもうちゅーちゅーと!)

 今、トーリの目の前にいる貴族も、その目にギラギラと嫌な光を浮かべている。本人も言っていたけれど、リュディアの側にいるのが気に入らないのだろう。
 とはいえ、トーリは開拓村とその近辺という狭い範囲ながらもリュディアに領地を渡しているので、文句を言われても困ってしまう。
 その開拓村を取り戻そうと、ラプハート家が押しかけて来たらしいが、シャドウウルフとメディックビーにノーム達、それにリュディアが残してくれた帝国の兵達によって撃退されたそうだ。
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