辺境のちっちゃな捨てられ領主は敵国女帝のお気に入りのようです~転生幼児、最強の家族とスキルを持つ秘密兵器でした~
「ホットミルクが欲しいの。だから、厨房に行こうと思って」
「ベルを鳴らせば、侍女が来るだろうに」
「起こすのはかわいそうでしょう?」
それが侍女の仕事なのは知っているけれど、せっかく眠っているところを起こすのは忍びない。子供らしからぬトーリの発言に、騎士は小さく笑った。
「護衛は――必要なさそうだな」
「うん」
騎士が『護衛』と口にした時には、影の中からぬっと出てきたガイストがトーリの側にいる。ガイストが魔物なのは知っていても、トーリがきちんと制御できているので問題ないというのが人々の見解だ。
「ありがとう。じゃあ、もう行くね」
騎士には手を振っておいて、トーリはぺたぺたと厨房に向かう。厨房にもまた、夜番の料理人が控えている。見回りの騎士達に飲み物や夜食をふるまうのが彼らの仕事だ。
「トーリ様、どうなさいましたか?」
「ホットミルクを二つ、くださいな。あと、これを入れてほしいの」
「これは?」
「レーケからもらった蜂蜜だよ。陛下にホットミルクを持っていきたいの」
「……わかった。すぐに調べよう」
「ベルを鳴らせば、侍女が来るだろうに」
「起こすのはかわいそうでしょう?」
それが侍女の仕事なのは知っているけれど、せっかく眠っているところを起こすのは忍びない。子供らしからぬトーリの発言に、騎士は小さく笑った。
「護衛は――必要なさそうだな」
「うん」
騎士が『護衛』と口にした時には、影の中からぬっと出てきたガイストがトーリの側にいる。ガイストが魔物なのは知っていても、トーリがきちんと制御できているので問題ないというのが人々の見解だ。
「ありがとう。じゃあ、もう行くね」
騎士には手を振っておいて、トーリはぺたぺたと厨房に向かう。厨房にもまた、夜番の料理人が控えている。見回りの騎士達に飲み物や夜食をふるまうのが彼らの仕事だ。
「トーリ様、どうなさいましたか?」
「ホットミルクを二つ、くださいな。あと、これを入れてほしいの」
「これは?」
「レーケからもらった蜂蜜だよ。陛下にホットミルクを持っていきたいの」
「……わかった。すぐに調べよう」