辺境のちっちゃな捨てられ領主は敵国女帝のお気に入りのようです~転生幼児、最強の家族とスキルを持つ秘密兵器でした~
第四章 薬草園での異変
リュディアと夜中にホットミルクを飲んだのは楽しかった。それはともかくとして、トーリの日常は変わらない。
 午前中は勉強、昼食を取ったら昼寝。それから午後は、ラウガルトが空いていれば彼と共に体力作りだ。最近はそこに素振りも加わってきた。

(……大丈夫。僕の場所は自分で作るんだ)

 リュディアがトーリをそれなりに大切に思ってくれているらしいということは自覚した。トーリとしても、『主』としての彼女に大切に仕えていく所存である。
『友よ、今日は何をするのだ?』

「中庭に行こうと思う。庭師さん達とお花の相談をしなくちゃね」

 中庭は、皇帝一族のためのものだ。今のところ、帝位継承権を持っている者は何人かいるけれど、リュディアは皇帝権限で、中庭はレーケ達メディックビーのためのものとしてしまった。
 もちろん、彼女の許可を得れば中庭に出て花を愛でたり、メディックビーの観察に入ったりすることはできる。
 だが、メディックビーの持ち出しは厳禁だし、そもそもトーリの仲間であるメディックビーに手出しをしようとする者なんていない。
< 133 / 266 >

この作品をシェア

pagetop