辺境のちっちゃな捨てられ領主は敵国女帝のお気に入りのようです~転生幼児、最強の家族とスキルを持つ秘密兵器でした~
第五章 どうやら出過ぎた杭になってしまったらしい
リュディアが思いもかけないことを切り出したのは、共に食事をしている日のことだった。ラウガルトはエルヴィの待つ屋敷に戻り、二人、差し向かいで食事をしている。
 足元ではガイストが肉を食べているし、レーケも食卓に飾られている花の蜜を吸っているので、正確には二人きりではない。ノームのキヴィもちゃっかり食卓についていて、小さな器に入れられた水を美味しそうに飲んでいる。地下からくみ上げている新鮮な水だ。

「僕のお仕事を減らすの?」
「ああ。トーリを働かせすぎだと言われてな」

 申し訳なさそうに、リュディアは眉を下げていた。トーリの方は口角を下げる。働かせすぎってそんなことないのに。

「僕、もっと働けるよ?」
「……子供のいる父親の言うことだからな。経験者には従うべきだろう」
「むぅ」

 リュディアにそんなことを言い出したのはラウガルトだったか。たしかに、リュディアの周囲に、そんなことを言えそうな人は他にいないけれど。

「僕、大丈夫なのに……」
「そうは言っても、この一週間で三件だろう? たしかに、働かせすぎだとは私も思っていたんだ」

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