辺境のちっちゃな捨てられ領主は敵国女帝のお気に入りのようです~転生幼児、最強の家族とスキルを持つ秘密兵器でした~
 満足に読み書きができるのは、村長夫妻ぐらいである。行商人が来た時には、ぼったくらないように村長か村長夫人が側で見張りをしているらしい。
 今まではそれで回っていたかもしれないけれど、これからこの村が発展していったら、他の商人との取引も増えるかもしれない。
 そうなった時に被害に遭わないように今から準備しておく。あと、トーリは日本の出身なので読み書き、基本の計算がどれだけ大切なのかもちゃんとわかっている。

(僕が十歳になるまでに、家庭教師を呼べるぐらいになればいいんだけど……)

 知識がなければ、情報を集めることもできない。情報の大切さもまた前世でしっかり学ばされた。情報がなければ、詐欺の被害に遭うことだってある。
 この世界の詐欺師が、どこまで巧妙に犯罪を行うのかは知らないが、事前に準備しておいて損になることはないはずだ。
 こうして、開拓村に到着してから一週間の間に、村はとんでもない変化をおこすことになった。
 まず畑。
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