辺境のちっちゃな捨てられ領主は敵国女帝のお気に入りのようです~転生幼児、最強の家族とスキルを持つ秘密兵器でした~
 キヴィの協力により、土壌が豊かになった。大ミミズも何匹か引っ越ししてきてくれたという。トーリも見せてもらったが、トーリの手首から肘ぐらいまでの長さがあるなかなかビッグなミミズだった。
 残念ながら、さほど知能は高くないそうで、トーリと直接契約することはできなかった。そのかわり、ノーム達がしっかり育ててくれる。
 野菜が足りないので、キヴィが野菜の成長を促進した。すでに一回収穫を終えているが、乱発すると土地が修復不可になるほど貧しくなるそうなので、とりあえず一回だけ。それでも、食卓はずいぶん豊かになった。
 村の周囲は、常にガイストの群れが見回りをしている。二日に一度は村人全員にいきわたるだけの獲物を持ってきてくれるので、食卓はさらに豊かになった。
 村で一番の若手の農民は、ガイストの群れと一緒に森の中に入り、魔物を狩ったり、森の果物を集めたりしている。
 どうやって意思疎通しているのかと思っていたら、『なんとなく』だそうだ。順応性がすごい。

「領主様、明日は、町まで獲物を売りに行ってきますよ。村の保存食はある程度準備できましたから」
「……すごいねぇ」
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