辺境のちっちゃな捨てられ領主は敵国女帝のお気に入りのようです~転生幼児、最強の家族とスキルを持つ秘密兵器でした~
 シャドウウルフ達が狩ってきた魔物の肉は渡さないけれど、毛皮や角や爪は武器や防具、様々な道具を作る素材として重宝されるので売ってもらう。なお、冬支度としてすべての家に毛皮を使った敷布団と、魔物の羽で作った羽毛布団は配布済みだ。

「本当にこんなにたくさんの品をよろしいのですか? 村で使う分は問題ないのですか?」

 トーリの出す品々に目の色を変えていた商人も、あまりにも量が多いので現実に帰ってきたようだった。

「うん。僕の仲間は、狩りが上手だからね。村で使う分は、もう配っちゃったんだ」

 にこにことトーリは説明する。誓約を結んだ魔物や精霊達を、トーリは仲間として認識している。トーリが使役するのではなく、協力してもらっている。
 というより、トーリが一方的に助けられている方が大きいと思っている。キヴィに渡す魔力はともかく、それ以外のシャドウウルフ達の住処や、メディックビーのための花々は、村の人達が提供してくれているものだから。

「……よい取引ができました」

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