辺境のちっちゃな捨てられ領主は敵国女帝のお気に入りのようです~転生幼児、最強の家族とスキルを持つ秘密兵器でした~
トーリは知っている。本当ならば、グラス公爵家は一族郎党そろって処刑、家は断絶ぐらいしなければならない。
けれど、リュディアはそうしなかった。アルヴァリクこそ追放したものの、グラス公爵家は五年の謹慎で済ませたらしい。
そして今、リュディアの口にしたエルマーグという名は、アルヴァリクの弟のものだった。
「……私は、甘かったということだな」
窓の外を見つめるリュディアの顔に浮かんでいるのは、後悔の表情だろうか。彼女が即位してからというもの、帝国の勢力はぐんぐんと勢いを増している。
だが、国内には彼女に反対する勢力も多いと聞く。なにしろ、女帝は帝国初めてのことだったので。
帝国で初めての女性の君主。たぶん、アルヴァリクとの婚姻は、彼女の権力を強めるためのものでもあったのだろう。
「……それで、どうやって救出するつもりなのだ?」
過去への追憶から戻ってきたらしいリュディアは、表情を引き締めてトーリに問う。トーリは肩をすくめた。
「そんなの、陛下のところに行った時と同じ方法でできると思うよ?」
けれど、リュディアはそうしなかった。アルヴァリクこそ追放したものの、グラス公爵家は五年の謹慎で済ませたらしい。
そして今、リュディアの口にしたエルマーグという名は、アルヴァリクの弟のものだった。
「……私は、甘かったということだな」
窓の外を見つめるリュディアの顔に浮かんでいるのは、後悔の表情だろうか。彼女が即位してからというもの、帝国の勢力はぐんぐんと勢いを増している。
だが、国内には彼女に反対する勢力も多いと聞く。なにしろ、女帝は帝国初めてのことだったので。
帝国で初めての女性の君主。たぶん、アルヴァリクとの婚姻は、彼女の権力を強めるためのものでもあったのだろう。
「……それで、どうやって救出するつもりなのだ?」
過去への追憶から戻ってきたらしいリュディアは、表情を引き締めてトーリに問う。トーリは肩をすくめた。
「そんなの、陛下のところに行った時と同じ方法でできると思うよ?」