辺境のちっちゃな捨てられ領主は敵国女帝のお気に入りのようです~転生幼児、最強の家族とスキルを持つ秘密兵器でした~
一国の君主として、自分の容姿を利用しようとする者は、男女の別なく何度も出会ってきた。だが、五歳という年齢で、それをここまであざとく活用してくる相手はさすがに未経験だ。
「言ってみろ。聞くだけ聞いてやる」
偉そうにそう返したが、心の中ではリュディアも理解していた。
命が惜しければ、どんな提案でも呑まざるを得ない。そのために、わざわざ生存与奪の権を握っていると主張しているのだろうから。
「陛下、この者の言葉を聞いてはなりませぬ!」
身体は麻痺していても、言語能力までは奪われていないラウガルトが、再び声を上げる。
「悪い話じゃないって言ってるでしょ――陛下、僕の領地を王国から分捕りません?」
「――は?」
リュディアの口から、間の抜けた声が漏れた。どこに自分の領地を分捕れなぞという提案をする者がいるというのだろうか。いや、目の前にいた。
「……なぜ?」
かすれた声で、そう問い返すのがやっとのこと。だが、相手はリュディアのその言葉を待っていたというかのように、にやりとしたのだった。
「言ってみろ。聞くだけ聞いてやる」
偉そうにそう返したが、心の中ではリュディアも理解していた。
命が惜しければ、どんな提案でも呑まざるを得ない。そのために、わざわざ生存与奪の権を握っていると主張しているのだろうから。
「陛下、この者の言葉を聞いてはなりませぬ!」
身体は麻痺していても、言語能力までは奪われていないラウガルトが、再び声を上げる。
「悪い話じゃないって言ってるでしょ――陛下、僕の領地を王国から分捕りません?」
「――は?」
リュディアの口から、間の抜けた声が漏れた。どこに自分の領地を分捕れなぞという提案をする者がいるというのだろうか。いや、目の前にいた。
「……なぜ?」
かすれた声で、そう問い返すのがやっとのこと。だが、相手はリュディアのその言葉を待っていたというかのように、にやりとしたのだった。