辺境のちっちゃな捨てられ領主は敵国女帝のお気に入りのようです~転生幼児、最強の家族とスキルを持つ秘密兵器でした~
第三章 自分の居場所を作り出そう
トーリは、開拓村に戻ることなく、そのまま皇宮で暮らすことになった。

(……こんなつもりじゃ、なかったんだけどなあ)

 帝国領に編入してもらったら、そのまま開拓村に戻るつもりだったのに。まあ、ガイストの手を借りればいつでも戻れるわけだけれど。

「僕、開拓村に帰っちゃダメ? 村長さんも心配していると思うし」
「五歳の子供に領主をやらせようという方がどうかしているだろう」
「それをやらせたのは、実の父親なんですがね……」

 トーリが遠い目になったのを見て、リュディアは笑う。頭をぐしゃぐしゃとかき回されて、トーリは複雑な表情になった。頭を撫でられるのは嫌ではないが、この子供扱いはいかがなものか。
 肉体年齢五歳なのは事実なので、周囲から子供扱いされるのはもうどうしようもないことなのだろうが。

「そなたを、家臣達に紹介しなくてはならないしな。それに……皇帝が後ろ盾になるのだ。悪くはない話だろう?」
「それは感謝してますけれども!」

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