時をかける恋の舞台
朝ごはんをゆっくり食べ終えると、正子はいつものサプリメントを飲み、体がぽかぽかと暖まるのを感じながら、ありさの姿へと戻った。二人は昼過ぎまで、他愛もない話をしたり、ソファで寄り添ったりして、穏やかなお家デートを楽しんだ。日差しが傾き始めた頃、それぞれバイトの支度を整え、一緒に職場へと向かった。
職場に着き、ありさが更衣室に入ると、先に美波が着替えていた。美波はありさを見るなりスマホを突きつけ、「ほら、これ見てよ。正子さんとキスしてる動画でしょ? これ、浮気だよね?」と詰め寄った。ありさは「違います」ときっぱり否定し、その場を早く抜け出した。
更衣室を出ると、愛斗が廊下で待っていてくれた。さっきのことを簡単に話してお互いに気持ちを落ち着け、二人はそれぞれ持ち場について仕事を始めた。
しばらくして、店内で専業主婦の女性が走り回っていた子供とぶつかり、手に持っていたコーヒーが上着に思い切りかかってしまった。子供は「ごめんなさい!」と謝ると、そのまま走り去ってしまった。女性はシミのついた上着を見て途方に暮れていたが、ありさがそっと近づいて声をかけた。「大丈夫ですよ。コーヒーのシミなら、ちょっと手を加えればすぐに落ちますから」
女性は驚いた様子だったが、上着を貸してくれた。
ありさは休憩室へ運び、愛斗のもとへ行く。「愛斗さん、すみません。コーヒーのシミを落とす方法を調べてもらえますか? お客様が子供とぶつかって汚してしまったみたいで」「そうなんだ、わかった」愛斗はスマホで調べ、画面を見せてくれた。ありさは眼鏡をかけて詳しく確かめ、その通りに丁寧にシミ抜きをした。
きれいになった上着を女性に返すと、心からお礼を言われ、ありさも笑顔で応えた。
その後も仕事を続け、休憩に入ったとき、先ほどの女性がお菓子を持ってきてくれた。「これ、お礼です。チョコマシュマロ、どうぞ」「ありがとうございます」ありさが口に運ぶと、甘くてふわっとした食感が広がった。「わあ、すごくおいしい。初めて食べました」「えっ、それ今すごく流行ってるのよ。知らなかったの?」「知りませんよ、おばさんですから。私はハイクラウンチョコレートならよく知ってますけど」「何それ、そのチョコ?」「そう、古いチョコですけどね」同僚とそんな話をしながら、ありさは愛斗が着替え終わるのを待っていた。
そこへ美波がやってきた。「何してるの?」「愛斗くん待ってます」「へえ、そう。ねえ、愛斗くんとは別れなよ」「嫌です」ありさがはっきり断ると、美波はありさのカバンについた愛斗とお揃いのストラップを目ざとく見つけ、ひっぱって取り上げた。「返してください!」美波はそれを地面に置き、思い切り踏みつけた。「若いくせに年寄りぶったり、老眼だなんて嘘ついたりして、愛斗くんの気を引こうなんて卑怯だよ! 若いのに老眼になるわけないだろ!」
ありさは思わず美波を強く突き飛ばし、ストラップを奪い返した。ちょうど愛斗が戻ってくると、美波は駆け寄って泣きつき、「ありささんにいきなり突き飛ばされたの!」と訴えた。愛斗は美波を冷ややかに追い払い、ありさのもとへ来てそっと連れ出した。
店を出て車に乗り込むと、愛斗はありさを抱きしめ、優しくキスをした。その足でコンビニに寄り、必要なものを買い揃え、二人は寄り添いながら家へと帰った。
「美波がまたなにかしてきたらすぐいえよ俺がありさを護るからさ」
「ありがとう」
「うん 」
愛斗はかばんの中をみるとカバンのおくから紙がでてきて
なかを開けると小さい文字で字がいてあった。
「これなんて読むかわかる」
職場に着き、ありさが更衣室に入ると、先に美波が着替えていた。美波はありさを見るなりスマホを突きつけ、「ほら、これ見てよ。正子さんとキスしてる動画でしょ? これ、浮気だよね?」と詰め寄った。ありさは「違います」ときっぱり否定し、その場を早く抜け出した。
更衣室を出ると、愛斗が廊下で待っていてくれた。さっきのことを簡単に話してお互いに気持ちを落ち着け、二人はそれぞれ持ち場について仕事を始めた。
しばらくして、店内で専業主婦の女性が走り回っていた子供とぶつかり、手に持っていたコーヒーが上着に思い切りかかってしまった。子供は「ごめんなさい!」と謝ると、そのまま走り去ってしまった。女性はシミのついた上着を見て途方に暮れていたが、ありさがそっと近づいて声をかけた。「大丈夫ですよ。コーヒーのシミなら、ちょっと手を加えればすぐに落ちますから」
女性は驚いた様子だったが、上着を貸してくれた。
ありさは休憩室へ運び、愛斗のもとへ行く。「愛斗さん、すみません。コーヒーのシミを落とす方法を調べてもらえますか? お客様が子供とぶつかって汚してしまったみたいで」「そうなんだ、わかった」愛斗はスマホで調べ、画面を見せてくれた。ありさは眼鏡をかけて詳しく確かめ、その通りに丁寧にシミ抜きをした。
きれいになった上着を女性に返すと、心からお礼を言われ、ありさも笑顔で応えた。
その後も仕事を続け、休憩に入ったとき、先ほどの女性がお菓子を持ってきてくれた。「これ、お礼です。チョコマシュマロ、どうぞ」「ありがとうございます」ありさが口に運ぶと、甘くてふわっとした食感が広がった。「わあ、すごくおいしい。初めて食べました」「えっ、それ今すごく流行ってるのよ。知らなかったの?」「知りませんよ、おばさんですから。私はハイクラウンチョコレートならよく知ってますけど」「何それ、そのチョコ?」「そう、古いチョコですけどね」同僚とそんな話をしながら、ありさは愛斗が着替え終わるのを待っていた。
そこへ美波がやってきた。「何してるの?」「愛斗くん待ってます」「へえ、そう。ねえ、愛斗くんとは別れなよ」「嫌です」ありさがはっきり断ると、美波はありさのカバンについた愛斗とお揃いのストラップを目ざとく見つけ、ひっぱって取り上げた。「返してください!」美波はそれを地面に置き、思い切り踏みつけた。「若いくせに年寄りぶったり、老眼だなんて嘘ついたりして、愛斗くんの気を引こうなんて卑怯だよ! 若いのに老眼になるわけないだろ!」
ありさは思わず美波を強く突き飛ばし、ストラップを奪い返した。ちょうど愛斗が戻ってくると、美波は駆け寄って泣きつき、「ありささんにいきなり突き飛ばされたの!」と訴えた。愛斗は美波を冷ややかに追い払い、ありさのもとへ来てそっと連れ出した。
店を出て車に乗り込むと、愛斗はありさを抱きしめ、優しくキスをした。その足でコンビニに寄り、必要なものを買い揃え、二人は寄り添いながら家へと帰った。
「美波がまたなにかしてきたらすぐいえよ俺がありさを護るからさ」
「ありがとう」
「うん 」
愛斗はかばんの中をみるとカバンのおくから紙がでてきて
なかを開けると小さい文字で字がいてあった。
「これなんて読むかわかる」