時をかける恋の舞台
「愛斗くんのこと、本当に好きなんだけど…諦めようかな。美波ちゃんもあなたのこと好きみたいだし、愛斗くんだって、私みたいなおばさんより若い子のほうがいいでしょ」
ありさがうつむいてそう言うと、父の高はきっぱりと言った。
「本当に諦めるのか?」
「うん…」
「好きなら諦めちゃダメだ。70代なら70代の老婆らしく、厚かましく生きればいい。好きなら最後まで諦めるなよ」
「…ありがとう」
年の差を気にして諦めかけていた気持ちが、高の言葉で少しずつほぐれていった。
ありさは「諦めない」と心に決め、アパートへと帰った。
アパートの前に着くと、愛斗がポストの前に立っているのが見えた。ありさは郵便物を手に取ると、目いっぱい腕を伸ばして遠くに離し、じっと見つめていた。
愛斗が近づいて声をかけると、ありさは「家に上がって、メガネをかけてから見るわ」と誘った。
部屋に入ってメガネをかけ、やっと文字がはっきり見えてほっとした様子のありさ。
愛斗はそのまま、ありさが料理を作るのを待つことにした。しばらくして温かいご飯ができあがり、愛斗は「いつも作ってくれてありがとう」と笑顔で食べ始めた。
「どういたしまして。愛斗さんが喜んでくれるのが、私は一番嬉しいのよ」
食事をしながら話していると、ありさがふと愛斗の胸元を見て言った。
「あら、ワイシャツのボタン、取れかけてるわよ」
「本当だ。自分で縫おうかと思ったけど、裁縫は苦手で…」
「じゃあ脱いで。縫ってあげるから」
「え? いいんですか?」
「いいから、早く脱いで」
愛斗は言われるままにシャツを脱ぎ、下着一枚になった。
ありさはさっそく裁縫箱を出し、慣れた手つきで糸を通し、ボタンを丁寧に縫いつけてくれた。仕上がったシャツを手渡され、愛斗は「ありがとう、ありささん」と感謝した。
シャツを着直してから、愛斗は改まって尋ねた。
「あの、日曜日って空いてますか?」
「うん、空いてるわよ」
「じゃあ、デートしてください。いつもご飯作ってもらったりお世話になってるから、お礼がしたくて」
「えっ、デート? 私と?」
「はい。本当は、お礼とか関係なく、ただありささんとデートしたいだけなんですけどね」
ありさの目に涙が浮かんだ。
「行きたい! 絶対に行くわ! ありがとう、愛斗くん」
その日はそのまま愛斗が家に帰り、ありさは一人になっても嬉しくて、なかなか眠れなかった。
次の日、ありさは高のいる店へ行き、愛斗とデートすることになったと報告した。高も「そうか、よかったな」と喜んでくれた。その足で、勇一とその妻と一緒にデート用の服を買いに行った。
いくつか試着しながら、ありさが選んだのは、落ち着いた色合いで体に優しくフィットする、いかにも「おばさんが着る服」だった。
勇一たちが「もっと若い服にしたら?」と勧めても、ありさは「私らしいのが一番いいの」と気に入った様子でそれを購入し、家へと帰った。
-家に帰りありさは家に帰宅。
帰宅してから8時になり正子の姿に戻った。
正子の姿に戻り正子は洗い物をしてるとゴキブリがいたのに驚いて
叫んだ。
叫ぶと窓が空いていて隣の部屋の愛斗の部屋に聞こえたので、愛斗は
心配して駆けつけた。
「どうしたんですか」
愛斗は心配して駆けつけると正子は愛斗に腕を持った。
「ゴキブリいたの」
「え、ゴキブリ?」
愛斗は正子が脅えてるとゴキブリが来たので退治した。
退治してゴミ箱にすてた。
「ありがとう助けてくれて」 
「どういたましてなにかあったと思って驚きましたよ」
「ごめんね心配かけちゃって」
「大丈夫ですよ ゴキブリ苦手なんてかわいいですね」
「え?かわいい?」
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