生贄聖女ですが、モラハラクズ魔王と国を立て直します!
聖女ソフィアは、アルトラス国王の長女であった。
初めて聖女の力が発現したとき、ソフィアは6歳だった。
ーーー癒しの力ーーー
魔族との戦いで傷ついた兵士たちの姿に心を痛め、
祈った瞬間、そこにいた兵士たちが皆光に包まれた。
そして、体に受けた傷が治り、
民からの称賛の声が上がった。
ソフィアはそれから、聖女と崇め奉られた。
しかし、この癒しの力こそが、
魔族との戦いを永遠のものにしていた。
人間たちは死なない限り、
癒しを受け、何度でも立ち向かってくる。
魔族も長年の人間との戦いに飽き飽きしてきた。
ソフィアも、賛美され、畏敬の念で讃えられていたが、
民たちは何度も戦い、苦しみが続くことに、
心が疲弊してきた。
ソフィアは救いであると同時に、
戦いを終わらせない存在でもあった。
その力が強大すぎたのだ。
ソフィアは戦地に連れられ、
癒し、家族とも離れ離れの生活をした。
その結果アルトラス国王夫妻の間に生まれた次女や長男はたいへん可愛がられたが、
ソフィアとは距離が開いてしまった。
そんな中、魔王との婚姻の話が強引に進められた……。