フェイク・シークレット 〜自分を守るために〜
許さないよ。
許せないよ。
「そっか、じゃあ捕まって」
「ちょっと待て、謝りたい」
父さんは、夏澄の方に向かって、歩いていった。
俺は夏澄と父さんが向き合えるようにしながらも、間にはいれる位置についた。
「ごめんなさい、自分のために、行動しようとしてた」
……何かがおかしい。
父さんの拳が少し上がりそうなのを見た。
反射でその手を抑え込む。
「……父さん?」
パトカーが近づいてくる。
俺達はそのパトカーの音を聞くしかなかった。
「父さん、ちゃんと改心してきてね」
「ちぇっ」
警察に連れられていく父さん。……親。