フェイク・シークレット 〜自分を守るために〜



私と透くんは、おなじみの中庭まで来た。


「……付き合ったんだね」

「はい、そうなんです!」


「良かったね、勘違いで」



……勘違いで。……本当に私は良かった。


でも……透くんは……。



「ごめんなさい、透くん」


「え?あ……ごめんね、責めるような形になっちゃったかな、……そんな事思ってないよ全然。

夏澄が付き合えて良かったって思ってる」



……良かった……。




「すみませんそんな気持ちにさせて……」


「暗い顔をさせるために呼び出したわけじゃないの!……夏澄とただ、話したかったんだ」




< 103 / 128 >

この作品をシェア

pagetop