フェイク・シークレット 〜自分を守るために〜
「夏澄、おはよ」
「うん、おはよ、今日は早いね」
「早く寝た。あと、最近寝不足で」
ちょうどよくあくびをする涼。
「そっか、体調には気を付けてね」
「うん」
いつもなら……涼が話を広げてくれる。
私は朝ごはん何食べた?とか聞くと、ご飯かな僕は梅干しのっけるのが好きとか言って、何かつけ足してくれる。
その調子が今はない。
「夏澄さんっ!」
「え?」
誰?
「こんにちは!あのー、学級委員の者でして、提出物を出してもらってもいいでしょうか……?」
提出物?そんなのあったっけ?
「すみません、何でしたっけ?」
「あ、ちょっと来てください!」
「?……はい」