フェイク・シークレット 〜自分を守るために〜
翌日。
私は一人自分の席に座っていた。
でも、昨日の景色がよく蘇ってしまう。
あのときは、私は考えることに必死で、泣けなかったけど……。
辛いよ。
あんな光景見せられて。
悲しいよ。
気持ちに区切りもつけられなくて。
「夏澄?いる?」
あ、この声は……。
「透くんどうした?」
「ちょっと来てくれない?」
「うん、いいよ?」
私は透くんについていった。
透が連れてこさせたのは、昨日と同じ。
中庭だった。
「夏澄」
「どうしました?」
「なんか、あった?」