フェイク・シークレット 〜自分を守るために〜



涼が私なんかを観てるわけないのに。



涼は……。



紗奈さんと付き合ってる。


そんな事……わかってたじゃん。




それでも期待してたんだ。


涼は実は私のこと考えてるんじゃないかって。




涼とお似合いだって言われたのも。


涼と勉強会をして楽しかったことも。

涼とお母さんの誕プレを買いに行った時も。



嬉しかったのは、涼が好きだから。




でも、涼に気持ちを伝えたら……。



きっと振られるだけ。


涼に迷惑をかけるだけ。



それだったら……




この気持ちはしまい込んでおかないと。




涼に迷惑をかけないために。


涼を困らせないために。



< 75 / 128 >

この作品をシェア

pagetop