フェイク・シークレット 〜自分を守るために〜
涼が私なんかを観てるわけないのに。
涼は……。
紗奈さんと付き合ってる。
そんな事……わかってたじゃん。
それでも期待してたんだ。
涼は実は私のこと考えてるんじゃないかって。
涼とお似合いだって言われたのも。
涼と勉強会をして楽しかったことも。
涼とお母さんの誕プレを買いに行った時も。
嬉しかったのは、涼が好きだから。
でも、涼に気持ちを伝えたら……。
きっと振られるだけ。
涼に迷惑をかけるだけ。
それだったら……
この気持ちはしまい込んでおかないと。
涼に迷惑をかけないために。
涼を困らせないために。