フェイク・シークレット 〜自分を守るために〜
私は朝のうちに書いておきたいと思い、教室をあとにした。
私がやってきたのは、図書室。
初めて来たけど、静かで落ち着く場所だった。
私は一つ一つ丁寧に書いた。
『涼
涼、会いたい。
私、話したいことがあるの。
だから、今日の放課後駄菓子屋に来てくれない?
いろいろ。』
駄菓子屋。分かってくれるかな、私って。
分からないけど、かけてみよう。
私は涼のことが好き。だから、だからこそ。秘密をちゃんと共有したい。
私は勝手に言いたいだけかもしれないけど、でも、それでも言いたい。
私は涼に隠し事してたって。
私は涼が席を立った隙に、席が隣のことを利用して、すっと手紙を入れた。
手紙と言っても、A4のコピー用紙だけど。