フェイク・シークレット 〜自分を守るために〜
昔のこと
夏澄と出会ったのは、ある日の図書館だった。
その図書館は、山奥にあり、よく霧がかかる。
それは、やはり穴場。
俺はよく勉強の場所として使っていた。
まぁ、そんなに集中しなかったから、こんな状況になってるんだけど。
夏澄を見つけたのは、4年生の時。
俺の前で真剣に勉強に取り組んでいた。
勉強をスラスラと解いていく姿は、その時の俺にとって、神聖的に感じた。
神秘。
まさにこの子のためにある言葉だ。
なんどそう考えただろう。
その日はずっと夏澄を見ていた。