【完】その黒曜、あまりに気高く、あまりに最狂
ボスがやられたのを見た残りの残党たちは、恐怖で武器を投げ出し、一斉にクモの子を散らすように逃げ出していった


静まり返った倉庫内。


レイは息を乱すこともなく、多久の元へと歩み寄り、縛られていた縄を優しく解いた。


「レイさん……すみません、僕のせいで、こんな……頬に傷まで……っ」


多久が床に崩れ落ち、涙を流して謝罪する。


非力な自分が情けなくて、申し訳なくて仕方がなかった。
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