【完】その黒曜、あまりに気高く、あまりに最狂
ポタリ、と赤い血が床に滴る
「レイさん!!!」
多久が絶叫する。レイが傷つく姿なんて、見たくなかった。
しかし、レイは自分の頬の血を指先でそっと拭うと、フッと残酷なほど美しく微笑んだ。
その瞳に灯ったのは、神代との戦いをも彷彿とさせる、本物の「殺気」だった
「……私に傷をつけたこと、あの世で後悔しなさい。」
そこからのレイは、まさに嵐だった
風を切り裂くような凄まじいスピードで敵のボスへと肉薄すると、男が怯む暇すら与えず、渾身の正拳突きをその腹部へと叩き込んだ。
「がはっ……!!」
凄まじい風圧と共に、ボスは数十メートルも吹き飛び、壁に激突してそのまま白目を剥いて倒れ込んだ