【完】その黒曜、あまりに気高く、あまりに最狂
逆包囲の咆哮
「……おい、鳳の『黒曜』の2人はまだ来ねえのかよ」
鳳学園の境界にある、薄暗い廃倉庫。『狂犬連盟』の二代目総長・神代から「蓮と陸を待ち伏せて叩け」と命じられた二十人の不良たちが、鉄パイプを手にイラ立ちを募らせていた
入り口はすでに大型トラックで完全に塞いである。一度誘い込めば、ネズミ捕りのように圧殺できるはずだった。
「遅ぇな……神代さんの情報じゃ、そろそろここを通るはず――」
一人の不良が言葉を言いかけた、その瞬間。バゴォォォン!!!激しい衝撃音とともに、倉庫の奥のガラス窓が粉々に砕け散った。
爆音を響かせて暗闇から突っ込んできたのは、2台のカスタムバイク。
シルバーウルフの髪を激しく揺らした千堂蓮と、ミルクティーベージュのパーマ頭の鳴海陸だ。
「あァ!? 誰が罠に引っかかるって? テメェらが待ち伏せてる場所に、後ろから突っ込んでやるのが俺たち『黒曜』の礼儀だろぉが!!」