【完】その黒曜、あまりに気高く、あまりに最狂
一人の団員が、恐怖を隠すように声を荒げて叫んだ
「レ、レイさん! でも相手は二代目総長を立てて、本気で俺たちを潰しにきてるんです! 頼みの幹部たちだって、相手のアジトすら掴めてねえじゃねえか! このままじゃ俺たち…!」
「……おい、お前。レイさんの前で何口叩いてんだ」
蓮がシルバーウルフの髪を逆立て、狂犬の目を剥き出しにして一歩前に出る
だが、レイは細い手をすっと挙げて蓮を制した
レイは静かに立ち上がり、ライトの逆光を浴びながら、怯える全ての団員たちをまっすぐに見据えた
夜風に長い黒髪が美しく揺れる。
その瞳には、恐怖を消し去るほどの絶対的な『王』の輝きがあった