【完】その黒曜、あまりに気高く、あまりに最狂

それどころか、彼女は口元の汗を細い指先で拭うと、


ふっと妖艶で、あまりに最狂な微笑みを浮かべた


「あら……口説きながら戦えるほどの余裕があるのですね。……ですが、あなたのその薄っぺらい執念では、私の『黒曜』を、そして私をへし折ることなど、百年早い。いえ、現世ではもう無理ですから、来世に期待してください」


「言ってろ!!」


神代が吠え、さらに鋭い左フックを叩き込んでくる


しかし、レイの動きがさらに一段、加速した。


彼女はカッターシャツの擦れる綺麗な音とともに神代の懐へ深く潜り込むと、


彼の顎の下から、目にも留らぬ速さの鋭い掌底を叩き込んだ


ガッ!!!


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