【完】その黒曜、あまりに気高く、あまりに最狂
――翌朝。
私立鳳(おおとり)学園の中庭
眩しい朝の光が降り注ぐ中、1年の高橋多久は、
いつも通りパンを片手にベンチに座っていた
その目の前を、乱れのない美しい黒髪ストレートをなびかせ、
校則通りの綺麗な制服に身を包んだ「あの人」が通り過ぎる
学年トップの成績を誇り、誰にでも敬語を使う、学園の誰もが憧れる生徒会長
「あら、多久君。おはようございます。今日も良い天気ですね」
すれ違いざま、九条澪が上品に微笑みながら声をかけてきた