はじまりは、再会の後から 〜二人のイケメンからプロポーズされて困惑しています〜

11話 どうして急ぐの?

月曜日。案の定、梨乃が千雪の元へとやって来た。いつも通りキャスター付きの椅子を乗り物代わりにして。

「瀬戸さん。お茶会はどうでした?楽しかったですか?」

「楽しかった……と言うか、恥ずかしかった……と言うか、苦しかった……と言うか。何か色々と複雑な時間だった。あっ、そうそう!翔也くんと二人での貸切じゃなくなっちゃったんだよ」

「やっぱり!八奈見さん行ったんですね?」

「え?」

千雪は目を見開いて梨乃を見据えた。

「ふふふ。ちょっと八奈見さんを焚き付けちゃいました。翔也くんには申し訳ないことをしちゃいましたけど」

「えー!八奈見の乱入は浅田ちゃんの仕業だったの?」

見開いた目を更に丸くして千雪は驚いた。考えてみれば梨乃だけに教えたお茶会情報だ。犯人は梨乃しか居ない。しかし、こうもあっさり漏らされるとは。
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