はじまりは、再会の後から 〜二人のイケメンからプロポーズされて困惑しています〜
そうは言っても、千雪は考えなければならない。究極の選択だ。そして千雪は決めた。

翔也には申し訳ないが、高校の頃に儚く散った恋心が、復活しつつあることに気づいてしまったのだ。そう思っただけで、千雪は胃の辺りがきりきりと痛んだ。

翔也からの好意も、飛び跳ねる程に嬉しい。しかし、どうも引っかかる。あんなに結婚を焦るには、きっと理由があるはずだ。翔也のその不安を取り除いてあげたい。

千雪がそう思う時点で、やはり翔也へは愛情よりも友情の方が上回っているのではないか。一晩悶々と考えて、千雪はこの結論に至ったのだ。

(ごめん浅田ちゃん。もう少し内緒にさせて)

そんな大事件になっているとはつゆ知らず、梨乃はほくほくした顔で言った。
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