はじまりは、再会の後から 〜二人のイケメンからプロポーズされて困惑しています〜
「あっ、そうだ!」

思い出したとばかりに梨乃が話題を変えた。突然の梨乃の声にびくっと驚いて千雪は顔をあげる。

「あの件、順調ですって。彼、上原さんに面会したみたいなんです。もしかしたら余罪も引っ張れるかもって言ってました」

「そっか、何から何までありがとう」

梨乃の手を取り、千雪はぶんぶんと振り回す。梨乃は少し迷惑そうな顔をして、そっと手を離した。

「でも、手強そうだって。こじらせ具合が半端ないらしいです。何を仕出かすか予想がつかないから、瀬戸さん気をつけてください、ですって。上原さんには、瀬戸さんに接触しないように言い渡してあるけど、念の為会社とか送迎してもらえるなら、そうしてほしいって言っていました」

「はい、分かりました。気をつけます。と、お伝えください」

「私でいいなら送迎しますよ?でも、せっかくだから八奈見さんにお願いしたらどうですか?きっと、二つ返事でやってくれますよ。八奈見さんの護衛騎士なんて最高過ぎです。課長には冷やかされると思いますけど」

千雪の耳が赤くなる。
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