はじまりは、再会の後から 〜二人のイケメンからプロポーズされて困惑しています〜
千雪の言葉を聞いて、清香は興奮気味に叫んだ。

「じゃあ今は?八奈見くんが、瀬戸さんと付き合ってるって言ったんだよ!あり得ない!八奈見くんが好きなのは私なのに!だから、それを確認したくて待ってたの」

きっと哲平も(仮)恋人を活用したのだろう。

しかし残念ながら、哲平が清香を好きだというのは単なる思い込みでしかない。都合の良い勘違いを正当化しているだけなのだ。

(上原さんは、本当に八奈見が自分を好きだと信じてるんだね)

だからと言って今までされてきたことや、梨乃まで巻き込んだことを許せるかと聞かれれば、もちろん許せない。

どうしてあの時、ちゃんと清香と向き合って話をしなかったのだろう。友達ならば尚更だ。悔やまれるが過去は過去である。

しかし千雪は今、話し合う大切さを知っている。学生から社会人になり、少しは成長したということだ。

「上原さん、私ね……」

今は偽装かもしれないが、千雪の気持ちは固まっている。

「八奈見くん、聞いて!」

千雪は喋ろうとしたが、清香に遮られてしまった。
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