はじまりは、再会の後から 〜二人のイケメンからプロポーズされて困惑しています〜
考えた末、千雪は哲平が運転する黒いRV車の助手席に乗り込んだ。

走り出した車から、緊張した面持ちで窓の外を眺める。地元の風景はどこも見慣れていて、車窓の景色も知っている街並みであった。

(私は八奈見を好きって言ってしまった。八奈見も私を好きだと言ってくれた。……と、いうことは私たち両思い、なんだよね?)

千雪はその事を自覚して恥ずかしさで何も言えなくなってしまった。

哲平も緊張しているのか、全く会話がない。沈黙だけが車内を支配していた。堪りかねた千雪が、思い出したように口を開いた。

「ねぇ、そう言えばさ。ずっと聞きたかったことがあるんだけど」

「なに?」

哲平は横目でちらりと千雪を見た。
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