はじまりは、再会の後から 〜二人のイケメンからプロポーズされて困惑しています〜
中学三年、十五歳の多感な時期に両親のごたごたに翻弄されたなんて。気の毒なんて言葉では足りない。八つ当たりの一つでも、したくなる気持ちも分かる。

「ちぃの家はいつも温かくて、眩しかった。仮面夫婦だった僕の両親とは大違いでさ。ちぃの笑顔を見るたび、愛おしくて堪らなかった」

「翔也くん……」

「でも反面、その笑顔が羨ましかった。僕と同じドロドロした暗闇に落として、僕だけのものにしたいっていう気持ちもあった。僕はちぃと離れたくなかったんだ。……子供ながらに、そんな歪んだ独占欲を抱いた自分が怖かった。だから『憎い人』になっちゃったんだよ。ごめんね」

翔也の美しいハーフの顔立ちに、切ないほどの執着が浮かんでいた。
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