はじまりは、再会の後から 〜二人のイケメンからプロポーズされて困惑しています〜
戻った梨乃を千雪は問い詰める。

「何を話していたの?」

「心配しなくても大丈夫ですよ、横取りしませんから。瀬戸さんは心配性ですね」

梨乃は言葉を濁し、千雪へ内容を教えなかった。

「もう!そんな心配してないから!」

どちらが先輩で、どちらが後輩なのか。この関係性を千雪は嫌いではない。自席へ戻る廊下でじゃれあいながら、千雪は先ほどの感想を伝えた。

「ところでさ、弁護士の知り合いがいるなんて浅田ちゃん凄いね」

「あぁ、知り合いっていうか彼氏です。彼に、この事を話したらブチ切れちゃって」

「アニオタ彼氏?」

「はい。アニオタが弁護士って、すごくないですか?スーツでコミケに来てたんですよ。落ちますよね、普通に」

(さすが浅田ちゃん。凄いカードって、この事だったんだ。正義の味方を召喚するって言ってたもんね。凄すぎだよ)

何食わぬ顔でさらっと教えてくれた梨乃が格好良くて、千雪は惚れ惚れしてしまった。
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