はじまりは、再会の後から 〜二人のイケメンからプロポーズされて困惑しています〜
ちくっと翔也を挑発してから、哲平は大きな声で千雪へと話しかけた。

「よぉ瀬戸。こんな楽しそうな席に俺を誘わないなんて水臭いじゃないか」

入口から声をかけられて、千雪は振り返った。

「え?八奈見?何で八奈見がここに居るの?」

がたっと席を立つ。

「細かいことは気にするな。俺も仲間に入れてくれるように、幼馴染くんにお願いしてくれよ」

「ちょっ!静かに!ご近所迷惑でしょ!」

千雪が慌てて哲平を制止した。翔也は呆れた顔で哲平を見ている。

「僕、鈴木です。鈴木翔也」

「鈴木くん、お願いします。この通りです。お茶会に参加させてください。俺、心配で」

再び哲平は深々と頭を下げ、精一杯身体を縮めてお願いした。

「心配って、何を?」

翔也は小声で哲平にぼそっと聞いた。

「俺の知らない所で、瀬戸を掻っ攫(かっさら)うんじゃないか……という心配です。フェアにいきません?」

哲平の答えを聞いて少し考えた翔也は、どうぞ、と言って哲平を迎え入れた。
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