恐怖探偵団と真夏の神隠し
麗奈は蕾たちと共に浸水させた米の元へと戻った。米を火にかけ、沸騰するのを待つ。湯気と吹きこぼれが沸騰の合図だ。

「麗奈ちゃん、そろそろ火を弱くした方がいいわ」

飯盒炊爨を見回りにきたみずきに教えてもらいつつ、麗奈たちは飯盒炊爨を無事に完成させることができた。亮太たちや他の班のカレーも出来上がったようだ。炊き立てのご飯の上に、出来立てのカレーが乗せられる。

「いただきます!!」

全員の声が揃った。麗奈はカレーを口に運ぶ。一口食べた瞬間、麗奈は目を見開いた。

(すごく、おいしい……!)

カレーは給食でも出る。家でも作ることが多い料理の一つだろう。麗奈の家でも、家政婦の黒瀬美奈子(くろせみなこ)がインドのバターチキンカレーやおしゃれな欧風カレーを作ってくれる。しかし、キャンプで食べるカレーは特別だった。

「おいしい」

麗奈が呟くと、隣に座る亮太も笑う。

「だな!やっぱみんなで食うカレーは違うんだよ!」

亮太のその笑顔に、麗奈の胸に温かい波が押し寄せた。
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