恐怖探偵団と真夏の神隠し
鼻を啜りながら麗奈が言う。その言葉を聞いて、優斗が「そういうことか」と呟いた。翼が優斗を見つめる。

「海、何かわかったのか?」

「どうして、僕たち三人だけが連れて行かれなかったのか気になってたんだ。でも、何となくわかった気がする」

「何でだよ?」

「僕たち三人は、「子どもじゃなくて大人になりたい」「大人にならなきゃダメだ」って思ってるんじゃないかな?だから、僧侶の幽霊は連れて行けなかった」

「なるほどな」

麗奈もその説には納得できた。子どもらしく遊んだりすることを親から禁じられ、大人になりたくなくてもならざるを得ない環境で育っているのだ。

「鳳先生、末良先生、これからどうするんですか?」

麗奈の問いに対し、夜々が優しく微笑みかける。

「助っ人も来てくれていますし、麗奈ちゃんたちはここにいてください」

「助っ人って……?」

麗奈が聞き返した時だった。「待て!!」と大声が聞こえてくる。刹那、バンガローのドアが勢いよく開いた。哲平が真っ青な顔で部屋に飛び込んでくる。
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