恐怖探偵団と真夏の神隠し
「麗奈ちゃん、翼くん、優斗くん。私が君たちを守る。だから、君たちの力を貸してほしい」

傑が言った言葉に、麗奈たちは顔を見合わせて笑みを浮かべた。「ただし!」と傑が続ける。

「危険になったらすぐに逃げること。いいね?」

「はい!!」

三人は頷く。方位磁石を手にした計が言った。

「亮太くんたちは、やっぱりあの山に連れて行かれたみたいだね」

計が指差す方向には、大きな山が麗奈たちを見下ろすように聳え立っている。昼間は何とも思わなかった山は、夜に見ると、まるで巨大な怪物のように見え、麗奈の体がブルリと震えた。しかし、麗奈は拳を握り締める。

(雷たちを助けなきゃ……!)

麗奈が歩き出そうとすると、優斗が「氷室さん、大丈夫なの?」と訊ねる。優斗は心配そうな目を向けていた。麗奈は首を傾げる。

「何が?」

「確か、喘息持ちだったよね?これからあの山を登ると思うんだけど、辛いんじゃないかなって……」
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