恐怖探偵団と真夏の神隠し
「異能力・いつかのカラスの群れ!」

計の手元が緑色の光に包まれる。その光が消えた時、計の手元にあったのは方位磁石だった。

「この方位磁石は、あの僧侶の幽霊の霊力を辿ることができるんだ。僧侶の幽霊と生徒たちは一緒にいると思うからね」

夜々が哲平を離し、立ち上がる。みずきも傑も頷き、バンガローの外へと出て行く。麗奈たちも後を追うようにバンガローを出た。みずきが振り返って言う。

「麗奈ちゃんたちは危ないからバンガローにいて」

その言葉に麗奈たちは首を横に振った。

「待っているだけなんて、できません!」と麗奈。

「危険なのはわかっています。でも、僕たちも行きたいです!」と優斗。

「こういう時、人手は多い方がいいだろ。あっ、でも先生たちのためじゃねぇからな。俺のため!」と翼。

三人の強い意志を持った眼差しを見て、みずきたち大人は顔を見合わせる。夜々が「どうしましょうか……」と呟き、ヒソヒソと相談を始めた。麗奈たちはただ静かに大人の決断を待つ。
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