恐怖探偵団と真夏の神隠し
(終わったのね……)

麗奈は倒れている生徒たちを見つめ、微笑んだ。亮太、蕾、日向、鞠、桜の姿もある。麗奈は近くにいる亮太に手を伸ばし、その頰に触れようとして止めた。顔に熱が集まっていく。

(どうして、「触りたい」なんて思ってしまったの?)

黒一色だった空の色が、少しずつ色付いていく。夜が明け始めたのだ。麗奈は息を吐く。

「みんなお疲れ様」

みずきと夜々、計と傑が笑いかける。悲劇は夜の世界に消えた。いつも通りの朝が始まる。麗奈は空を見上げた。

(綺麗……)

毎日見ているはずの空が、これほどにも美しいものなのだと麗奈は初めて知った。



「そんなことが起きてたのかよ!」

目を覚ました亮太たちは、麗奈たちから話を聞いて驚いていた。恐怖探偵団以外の生徒は、お経のことも僧侶の幽霊のことも忘れてしまっており、みずきと夜々以外の教師陣は困り果てていた。

生徒たちが全員帰ってきたため、予定通りの時間に朝ご飯を食べる。朝ご飯の内容は、ロールパンと目玉焼きとベーコンである。
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