恐怖探偵団と真夏の神隠し
亮太に話しかけられ、麗奈は足を止める。

「何?雷」

「ごめん!」

亮太が勢いよく頭を下げた。麗奈は驚く。

「どうしたの?」

麗奈が戸惑いながら言うと、亮太が顔を上げる。

「いや、俺、僧侶の霊に連れて行かれる時に麗奈に酷いことしたって優斗と翼から聞いてさ……。怪我とかしてねぇか?もししてたら、本当にごめん!」

亮太がまた頭を下げる。麗奈は慌てて言った。

「吹き飛ばされたのはちょっと驚いたけど、何ともないわ。それより、雷がふざけずに謝ってくる方が驚くんだけど」

亮太が顔を上げる。彼は笑っていた。まるでひまわりのような明るい笑顔に、麗奈の胸が高鳴る。

「なら、よかった!」

麗奈の顔に熱が集まる。刹那、桜が「氷室さ〜ん!」と手を振った。

「バスに乗る時間、迫ってきたわ!お手洗い行くなら早めにね!」

「わかってるわ!」

麗奈は走り出す。暑い風が体を包んだ。







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