恐怖探偵団と真夏の神隠し
全員で哲平を取り囲む。みずきが口を開いた。

「麗奈ちゃんたちには絶対言えない話よ。私たち、高校生の頃から恐怖探偵団みたいな活動をしていた。たくさんの幽霊を祓ってきた。でも、中には私たちでは手に負えず封印することしかできなかった悪霊もいるのよ」

哲平の顔色がサッと変わる。これから何が起こるのか、嫌でもわかったのだろう。みずき、計、夜々、傑が口を開く。

「封じられし悪霊よ。恐怖の裁きを今、下したまえ」

木々の間から何かを引き摺るような音が聞こえてくる。木々の方を向いた哲平の顔が真っ青になる。両目から涙が溢れ出した。

山の中に、哲平の悲鳴が響いた。



「みんな〜!!忘れ物ないようにな〜!!」

帰りのバスに乗る時間が近付いてきた。教師たちが声をかけ、忘れ物がないかバンガローの中をもう一度見るように言う。麗奈はバンガローの中を確認し、バスに乗る前にお手洗いに行こうと思い、歩き出す。その時だった。

「麗奈」
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