恐怖探偵団と真夏の神隠し
普段の授業の図工の時間は、麗奈にとって楽しいものではない。勉強のように完璧を求めても、芸術は才能がなければガラクタしか作れないためである。

「優斗くん、物作りとか得意なんだよ!一緒に教えてもらおうよ!」

「私も教えてもらうつもりよ。優斗くん、芸術の才能があるから!」

桜も口を開いた。優斗は美術クラブに所属している。美術クラブでは、絵以外にも陶芸や粘土細工製作などもすると優斗が話していたことを麗奈は思い出した。

「海、そんなに上手なのね」

「優斗くんの描いた絵、氷室さんも見てほしいわ!とっても綺麗なの!」

桜が頰を赤く染める。鞠がニヤニヤしながら桜に抱き付いた。麗奈と蕾は顔を見合わせ、首を傾げる。

「麗奈たちも一緒に泳ごうぜ〜!!」

亮太の大声が響く。鞠が真っ先に「行く!!」と答え、日向の手を取って走り出した。麗奈と蕾は「私たち、泳げない」とお互いに言う。しかし、桜が二人の手を取った。

「じゃあ、七夕前の時のプールの授業みたいに過ごせばいいんじゃない?」

蕾が目を輝かせ、水鉄砲を手に持った。麗奈が「どこから出したの」と驚いていると、蕾が笑顔でもう一つの水鉄砲を「はい。れいにゃ」と差し出す。
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