イケメン双子兄弟×美少女双子姉妹の不器用すぎる甘い恋 ──私だけを見てくれる、たった一人に恋をした。──
言葉にできないモヤモヤ
公園のベンチ。
光輝の言葉を聞いた私は、動揺を隠すために、いつもの癖でキツい言葉を返してしまった。
「……なにそれ。急にそんな臭いセリフ吐いて、頭でも打ったの?」
「うわ、相変わらず手厳しいな!」
光輝は苦笑いしながらも、どこか嬉しそうに肩を落とした。
「でもさ、本当のことだもん。……ねえ、若葉ちゃん」
ふと、光輝の声のトーンが変わる。距離が、ほんの少しだけ縮まった。
「私は、別にあなたのそういうの求めてないし……!」
私は慌てて立ち上がろうとしたけれど、光輝にそっと袖を掴まれた。
「待って、若葉ちゃん」
その声に、身体が縛られたように動かなくなる。
「……今すぐ答えを出せなんて言わない。俺のこの気持ちが何なのか、君がどう思ってるのか、まだ分からないのも分かってる」
光輝は優しい目をして、私の目をじっと見つめた。
「ただ、これだけは言わせて。……俺は今、本気で君のことが好きなんだ」
頭が真っ白になった。
「好き」――その直球すぎる言葉が、私の脳内で何度も反響する。
違う、まだダメだ。こんなの、心の準備ができてなさすぎる。
私はパニックになりながらも、反射的に光輝の手を振りほどいた。
「……ばか! 急に変なこと言わないでよ! ……帰る!」
私はそれだけ叫ぶと、光輝の返事も聞かずに、全速力でその場から走り去った。